デイケアでのおやつ

うちのデイケアでは午後2時半になるとおやつの時間になります。
利用者さんたちはこの時間をとても楽しみにしています。

他の施設でどんなものがおやつとして出されているのかわからないですが、うちではなるべく手作りのおやつを提供することにしています。

もちろん市販のものの時もありますが、それでも市販のものに少し手を食え加えるなどの工夫をしています。鬼まんじゅうや蒸しパンはデイケアの厨房で蒸したり、時には洋風にパンケーキを焼いて利用者さんたちが自分の好きなジャムを付けたり果物を添えたりして楽しみます。

ゼリーやプリンも厨房で作るし夏にはかき氷もあります。
お年寄りって本当に甘いものが好きな人が多いですね。

食事はあまり食べない人でもおやつの時間になると嬉しそうに甘いものをほおばっています。

男の人は若い時は甘いものが苦手な人が多いですが、不思議ですね、お年寄りになると男の人でも甘いものを好んで食べる人は多いです。

甘いものは柔らかいものが多くて食べやすいのもあるんでしょうか。

おせんべいなどは堅いし入れ歯をしている人には食べにくいですしね。

糖尿病で医師の指示で半量しか提供できない人もいますが、その人たちは他の利用者さんたちを本当に羨ましそうにしています。
病気なので仕方ないですがちょっとかわいそうな感じです。

いろいろ考え方はあるでしょうが、私はおやつくらいみんなと同じだけ食べてもいいんじゃないかな、なんて思ってしまいます。こんなこと考えるなんて看護師失格ですかね。

それ程みんなおやつの時間を楽しんでいるので、他の食事とかで調整できればいいですよね。

看護師の再就職

看護師は一生続けられる仕事ですので、就職してから一度も仕事から離れずずっと働いている人ももちろんいますが、結婚や出産で一度退職してしばらくしてから再就職する人も少なくありません。

看護師の仕事は夜勤があったり、仕事内容もきついので結婚、出産後も同じように働くには本人の頑張りはもちろんのこと周りのサポートも欠かせません。

私も、3交代のある病院に勤務していて結婚、第一子を出産後1年間の育児休暇ののち職場復帰しました。

育児休暇中に実家の近くに家を建てることになり、通勤時間が長くなるため復帰後1年ほどで退職しました。
その後第二子を出産し、その子が小学校に入学したのを機に再就職しました。

子供を育てながらなので、以前のように大きな病院の常勤ではなく個人病院の外来パートとして週3回の勤務で夫の扶養の範囲内で働き始めました。

同じ時期に働きだした他のママ友と比べると、専門職だけに時給は1.5倍くらい高く子供と触れ合う時間や自分の趣味の時間も持ちながらゆったりとしたペースで仕事をすることが出来ました。
ママ友の中には大学を出ても特にスキルもないため、なかなか希望の仕事が見つけられず仕方なくやっと採用された仕事に就いている、という人もとても多かったです。

特に年齢が上がってくると採用される仕事の幅が狭くなってしまい、パート先を見つけるのにとても苦労している人も多いですね。

看護師という職業は、子育てなどで一度職を離れても自分の生活スタイルに合わせて勤務先を選べるほど就職先には困りません。

やはり専門職で国家資格を持っているということは就職にとても有利だと実感しています。

人の腕が気になる

私たち看護師の代表的な仕事の一つに点滴や採血があります。
点滴や採血は血管に針を刺すので、処置の時にまず血管を探すことから始めます。

人によって真っ直ぐで太い血管がよく見える人と、駆血帯で縛って探してもなかなか血管がはっきり出ない人がいます。

若いから血管が出ているとかお年寄りだから血管が出にくいとかは一様には言えなくて、血管の見え方は本当に千差万別です。
比較的若い人は血管が出やすい傾向にありますが、太っている人は血管が埋もれてしまっていることも多く、お年寄りはあまり血管が太くなくて血管が蛇行してしまっていることもあります。

血管が出にくい人に、いかに失敗しないでうまく針を刺せるかが看護師としてのセンスと技量が問われますね。

うまく刺すにはもちろん技術的な経験も必要ですが、まず確実に刺せるような血管を探し当てることが重要です。

そのためか、普段仕事の時以外でも何気なく人の腕を観察する癖がついてしまっているのか、夏など半袖になっている時には自然と腕に目が行くんですね。

見るからに太そうでいい血管だと、点滴しやすそうとか思っちゃうんですね。

反対に細くてグニャグニャしているような血管が見えた時は、いつもこの人の採血とか皆苦労してるんだろうな、なんて想像しちゃうんです。

これ私だけかな、なんて思っていたのですがある時看護師仲間で話していたら、皆もそういう目でついつい人の腕と血管を見ちゃうって言っていたので、これって看護師なら誰にでもあることなんでしょうね。

松田聖子さんが大好きな利用者さん

デイケアの利用者さんで50代前半の若い女性の方がいらっしゃいます。

その方は、40代で脳出血を患いその後遺症で言葉が出にくく日常会話もあまり出来なくて意思の疎通がかなり難しい利用者さんです。

興奮状態が続くときもあり、他の利用者さんやスタッフをたたいたりしてちょっと対応に困っていました。

スタッフが彼女の近くでずっと話し相手になったりして相手をしていれば精神状態は比較的落ち着いて過ごせるのですが、忙しい業務の中で常に相手をすることは出来ないのでいろいろ工夫してみました。

ご家族にお話を聞いてみると、病気になる前はとても明るい方でママさんたちのリーダー的存在だったそうで、お友達も多くランチや旅行に出かけたり、カラオケにもよく行っていたそうです。

若いころから松田聖子さんが大好きで、カラオケでは必ず歌っていたそうです。

そこで、精神的に不穏状態になったときipadで松田聖子さんの歌っている映像を見せてあげたところ、じっと画面に見入って足をぶらぶらさせながらご機嫌で一緒に歌を歌っていました。
その表情がとても楽しそうで、今迄見たことがないような穏やかな表情をされていました。

それからは、時々ipadで松田聖子さんの歌っている映像を見て過ごしてもらっています。

ご機嫌の悪い時でも歌が流れ始めると興奮状態が収まり、一緒に歌を歌ってご機嫌になります。

歌の力ってすごいですよね。

人を楽しくしてくれるし癒されるんですよね。

これからもいろいろな工夫をして楽しくデイケアに通っていただけるといいな、と思います。。

デイケアでのカラオケ大会

デイケアでは、利用者さんに楽しんでもらおうと様々なレクリエーションを工夫していますがその中でも一番人気があるのはカラオケ大会です。

うちのデイケアには、本格的なカラオケの器械がありひと月に2回ほどカラオケ大会が実施されます。

利用者さんはそれはそれは楽しみにしているようで、カラオケ大会の日程が発表されるとどの曲を歌おうかと皆さん真剣に曲選びをし始めます。

定番の演歌からデュエット曲まで様々な曲を選んでいらっしゃいます。

もちろんあまりカラオケが好きではない方もいらっしゃいますので、歌いたい人の中から人数を決めて歌ってもらいます。
しかし、うちのデイケアは脳血管障害の後遺症で失語の方や構音障害があってうまく発音できなかったりリズムに乗れない方もたくさんいらっしゃいますが、皆さんこの時はそんなことも気にしないで楽しく参加しています。

大きな声を出して歌を歌うことってそれ自体とても楽しくて気分がいいことですが、デイケアに来ている利用者さんはカラオケルームなどには行くことは出来ないのでこのカラオケ大会を本当に楽しみにしてくださっています。

うまく発音できない人でも、スタッフに手伝ってもらって歌っているととても楽しそうです。

普段あまり他の方とお話をされない方でも、カラオケになると人が変わったかのようにいきいきと歌を歌われる方もいらっしゃいます。

声を出して歌を歌うことは、気分も良くなるし精神衛生上もとてもいいことなのでこれからもカラオケ大会を皆さんに楽しんでもらいたいと思います。

退院風景をビデオ撮影

以前病棟に勤務していた時、印象的な退院風景を見たことがあります。

どんな病気で入院していた患者さんかは忘れてしまいましたが、かなりの高齢の女性の方が退院するときのとこです。
前日にご家族の方が退院のご挨拶に見えた時、おばあちゃんの退院するところをビデオで撮りたいけど病院でビデオを撮っても良いかと聞かれました。

確か病棟婦長が、他の方が映り込まないようにしてもらえればビデオ撮影しても構わないと返事をしました。
退院当日、ご家族が20人以上いらっしゃって患者さんのお孫さんが病室でビデオ撮影を始めました。

患者さんが病室を出るところから廊下を通ってナースステーションに寄りエレベーターに乗り込むまでずっとお孫さんが患者さんを撮り続けていました。

今迄たくさんの退院を見届けてきましたが、ご家族にこのようにビデオ撮影されながら退院される患者さんを初めて見ました。
先輩看護師たちもこんなこと初めてだと言っていました。
入院中からご家族が頻繁にみえる患者さんだとは認識していましたが、こんなにもご家族に大事にしてもらえているなんて驚きました。

きっと日頃からいい家族関係を築けているんでしょうね。
お孫さんにビデオ撮影してもらえる患者さんをすごくうらやましく思いました。

それからもたくさんの方が退院されていきましたが、この患者さんのようにビデオ撮影される方はいらっしゃいませんでした。

自分たちも年を取ったらこのご家族のような良好な家族関係を築いていきたいですね。

デイケアでの熱中症対策

お年寄りが多い施設では熱中症対策に工夫を凝らしていることと思います。

うちのデイケアでも様々な対策をしています。
まず、来所されたらお茶100mlをお出しして飲んでいただきます。

お風呂を出たら脱衣場で市販のスポーツドリンクを半分に薄めたものを100mlをお出しします。

市販のスポーツドリンクは糖分が高く甘みも強いのでお年寄りには飲みにくいと感じる方も多いのでうちでは少し薄めて提供しています。

午後は2時半におやつが出るのでその時にもお茶を100ml飲んでいただきます。

5月から10月は気温も上がり熱中症の危険も高まるので、午前10時半にもお茶を飲んでいただきます。

このように定期的に水分を提供しても、なかなか飲んでいただけない利用者さんもいらっしゃいますのでそんな方には頻繁に声をかけて少なくともこちらが提供した水分量は全部飲んでもらうようにしています。

お年寄りは体のいろいろな機能が低下してくるので、のどが渇いたと感じることも少ないようです。

なので、お年寄りが自分で飲みたいと思うだけしか飲まないと脱水になってしまうことがあります。

それを予防するため、フロア内を回ってコップにお茶などが残っている人には声をかけて飲み干してもらうように促しています。
あとは排尿回数と量もチェックしています。

トイレの入り口にトイレの回数を記入する用紙が置いてあるので、ご自分でトイレに行ける方は自分で記入しててもらい、介助でトイレに行く方やおむつの方は介助したスタッフが記入して把握に努めています。

他の病気と違い熱中症は気を付けていれば防ぐことができる病気なので、介護施設で勤務する私たちはしっかりとした対策をして予防していかなければいけないですね。

予防接種が怖い女子中学生

インフルエンザの予防接種を打ちに来た女子中学生。

うちの外来に来たのは初めてだったのですが、この子が注射を異常に怖がったんです。

誰でも注射は嫌いだと思います。小さな子供が怖がって泣き叫ぶのはよくあることですが、大きくなると少しずつ我慢することを覚えていくものですよね。

でも、この中学生はまず診察室に入るまでにも時間がかかり、母親に引きずられるようにして入ってきました。

そんな様子を見て、大丈夫なのかなと思いながら準備をしていたのですが、いざ先生が接種前の消毒をしようとしたらいきなり診察室を飛び出して待合室まで走って行ってしまいました。
母親が慌てて追いかけてなんとかなだめ再び診察室に連れられて来ました。

今度は大丈夫、絶対頑張れるからと本人が言うので再度注射の準備を始めました。

しかし、また先生が消毒のため腕を固定しようとすると突然大きな声を出して暴れだしました。

これでは危険だからと母親に日を改めて来院するようにと話したのですが、母親は自分が説得するのでどうしても接種してほしいと言います。

それで仕方なく点滴用ベットで少し休んでもらい、精神安定剤を飲んで落ち着いたところで何とか予防接種をすることができました。

結局この中学生が実際に注射が打てたのは、最初に診察室に入ってから1時間半もたってからでした。
翌日、その子の父親が謝りに来られました。

父親の話では、どこの病院でも予防接種の時にひどく暴れるので今迄行った病院ではどこも拒否されてしまって困っていたそうです。

よほどの注射恐怖症なのか不安症なのかわかりませんが、予防接種でこんなに怖がった中学生は初めて見ました。

戴帽式の思い出

十数年前からナースキャップを廃止する病院が多くなって、今ではほとんど見ることができなくなったナースキャップ。

このナースキャップ、看護学校に入るとすぐにもらえるわけではないのです。

一般の人には馴染みがないかもしれませんが、看護学校に入って半年くらいして戴帽式というものがあり、そこで初めてナースキャップをかぶせてもらえます。

それまでにも病院に実習に行くことはありますが、その時は給食当番のような三角巾を頭にかぶって実習をします。いかにも学生さんって感じですね。

私は看護学校に入るまで戴帽式のことをほとんど知りませんでしたが、式があまりにも神聖なもので正直驚きました。
校長先生からろうそくの火を授けてもらい、一人ずつナースキャップをかぶせてもらってみんなでナイチンゲール誓詞を唱え、誓いの言葉を捧げます。

式には学生の保護者、卒業した高校の先生などが呼ばれ、照明を落としうす暗くした会場の中で手に持ったろうそくの火が幻想的でとても感動的なものでした。
参加した母もとても感激していました。

戴帽式をしてキャップをもらって初めて自分が看護師になる第一歩が始まったんだな、という実感がわきました。
真新しいナースキャップを誇らしげにかぶった写真は今でも大切にしてます。

ナースキャップをほとんどかぶらない今でも、戴帽式は儀式として残っているようですね。

看護学生には節目の式としてずっと残してほしいです。

戴帽式で感じた看護師の基本理念や責任の重さをいつまでも忘れないで看護師として仕事をしていこうと思います。

助産師さんから聞いた話

看護学校の同級生の中には進学して助産師になった人も何人かいます。

彼女たちから聞いたのですが、お産の時に一番騒いで面倒なのは看護師と女医さんらしいです。

何となくわかるような気はします。

看護師や女医さんは医療従事者としてお産に関わってきたから、今どんなことされてるのか、これからどんなことされるのか全部分かっちゃってるから怖いんですよね、きっと。

普通妊婦さんはお産の時、陣痛でそれどころじゃないし陣痛の中で医師や助産師にどんなことされてるのかって分かってないですもんね。

分かっているから恐怖があるって感覚分かりますね。
だから、看護師や女医さんがお産するときは、痛くないように最初から無痛分娩を希望したり、お産の最中に早く何々をしてくれだとか、もうこれ以上無理だから帝王切開をしてくれとかとにかく文句が多いそうです。

彼女たちも最初は遠慮がちに言っているそうですが、だんだんお産が進んで痛みが強くなってくると余裕がなくなって言葉もきつくなってくるようです。

普通の妊婦さんでも同じようなことを言ってくる人はいるそうですが、やっぱりどこか違うそうです。
産婦人科がある病院に勤めている人は自分の勤務している病院でお産することが多いですよね。

勝手知った病院だからこそわがままを言ってしまうんでしょうかね。

確かにお産の痛みは誰かに助けてもらいたいと思うのは分かりますが、同じ病院で働く看護師や助産師に迷惑をかけるのはちょっと考えものですね。